ある少女の日記

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     ………… 『  9月31日  真希ちゃんの家の前に、警察の車が止まってた。  怖くなって逃げた。  きっと真希ちゃんは、あっちゃんにころされちゃったんだ。  帰ったら、おかあさんが何か言ってた。  家の中にあっちゃんがいた。  お母さんと何か話してたみたい。  心臓が止まりそうだった。  今、部屋に鍵を掛けて日記を書いてる。  何かあったら、誰かこの日記を見て。  あっちゃんはおかしくなっちゃった。  きっと悪魔か何かに憑りつかれてしまったんだ。  優しかったあっちゃんが、こんなことするわけない。  あれはあっちゃんじゃないなにかなんだ。  あっちゃんが帰った。  窓から覗いたら、私の部屋をじっと睨んでた。  あんなのあっちゃんじゃない。  にせものだ。  あっちゃんを返して。  わたしのだいすきだったあっちゃんをかえして  あくま 』      …………
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