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ベッドに押し倒した身体は
風のように軽かった。
「見ろ、俺のモノだって印だ」
邪魔なものは全て剥ぎ取って
心臓の真上に出来上がったものと同じ。
赤い花弁を散らすように
身体中丹念に痕をつけてゆく。
「嬉しいだろ?」
まるでマーキングだ。
「応えろ」
両手を押え込んでやる。
「ウ……ン……」
時折眉をしかめて
時折細く息を洩らして
和樹は甘い責め苦に耐えていた。
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