episode153 地に落ちた魔性

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「フ……」 しばらくは遊ばせてやるが このまま天国に逝かせてやるほど 俺はそんなに優しかない。 「ン……ハァッ……」 顔色がすっかり火照って 爪先まで固くなる瞬間を見計らい 「――おしまいだ」 俺は意地悪く手をひっこめた。 「ああ、かわいそうにな」 言いながらも 「クゥ……ンッ……!」 恥も外聞もなく己を導こうとする両手を いとも簡単に抑え込んでやる。
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