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「時間はあるんだ。ゆっくり行こう。カンナだって、バーストアップを修得しないといけないしね」広大な台地の真ん中で、お師匠さまがオレを振り向いた。「たとえばいま、きみの目的である白いドラゴンが現れたとしても、いまのきみじゃ到底太刀打ちできないだろう。少なくともガールレクシオと対等に張り合えるくらいじゃないと、秒殺されて終わりさ」お師匠さまが架空のナイフをななめに振る。
まことに口惜しいが、そのとおりである。ガールレクシオにすくみあがっていたオレでは、白いドラゴンは消滅できない。「バーストアップを修得すれば、太刀打ちできますか?」
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