第1章
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隣の家に住む幼なじみが僕の家に遊びに来たときのことだった。 彼女が貸したい漫画があると言って僕の家を出たとき、先輩から着信が入った。 「もしもし先輩! どうしたんですか?」 「………の?」 「え? 先輩、聞こえづらかったのでもう一度言ってもらってもいいですか?」 「……今誰と一緒にいるの?」 先輩の声はいつもの優しく柔らかい声と違う、冷たく背筋が凍るような声だった。
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