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「んふっ……」
やばい、真島のものを咥えていただけでも、震えるほど気持ちが良かったのに、こんな風に真島の舌で唇を愛撫されたら……。
「ん、やめっ……」
自分が自分でなくなるようで怖い。真島から離れようと、いやいやをするように体をよじるが、熱い唇が離れることはない。
「やっ……だめです! やめてっ」
「ん? なんでだ」
今度は真島の手が僕の中心に伸びてきて、いよいよパニックになる。皮膚に触れられただけで電気が走ったようになったのに、それが粘膜になったらどうなっちゃうんだろう……想像がつかない。
「そこはダメです……さわらないで……」
「なんで? 気持ちよくねーのか?」
「ちがっ、よすぎて、ヘンになるっ」
「だったら、いーじゃねーか」
「こわい……触られたことないから……」
真島の手が止まった。口をあんぐりあけている。
驚いた、というより呆れていた。
「御主人様は、クロのそこをかわいがってはくれなかったのか?」
「ご……しゅ、じんさ、まは、後ろだけでいきなさいと言いました」
こんなことを聞かされて、真島の楽しい話ではないとわかっているのに、質問されると習性で答えてしまう。
真島がどんな顔をしているか見るのが怖くて、そこを触られたら自分がどうなってしまうのか怖くて顔をあげられない。
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