ダンプとカラス

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「セックスはドロドロでいーんだよ。体から出るふたりのいろんなもんが、ぐちゃぐちゃに混ざり合って……だから気持ちいーんだ」  顔が近づいてまた唇を割られた。舌を出してみろと言われて素直に出すと、同じようにした真島の舌とぶつかる。ざらりと擦り付けあって、ぬるっと絡められた。 「んんっ……」  今度は唾液を交換するように口腔内を蹂躙される。  息苦しいのに、頭の奥が疼いてぽわんと温かくなる。気が付くと僕も夢中で真島の舌を追っていた。 「あっ……」  真島の唇が離れた時、名残惜しそうに追ってしまう。それを悟られてしまっただろうと思うとまた恥ずかしくて目を逸らした。 「クロ……」  欲情を抑えきれない声で名前を呼ばれ、蕩けそうになっているとぐいと足を持ち上げられる。真島の目の前で、あらわになったそこに舌をつけられた。躊躇なくべろんと舐め上げ、くちゅくちゅと水音をあげる。 「やっ……やめ、っ……真島さん!」 「お前の中に入りたい」  ストレートな言葉に腰が砕けそうになる。惚けたように何度も頷いた。僕自身が、真島のそれで貫いてほしいと切に願っている。 「ああっ……あっ……まじ、まさん……」  ものすごく恥ずかしいのにやめてほしくない。愛撫を受けるのはこんなにも恥ずかしくて、刺激的で――気持ちいいものなんだ。  窄まりに猛ったものをあてがわれ、体がぶるりと震えた。首と肩を繋ぐ、しなやかな筋肉から、真島の顔へと視線を走らせる。鋭い視線に射抜かれ、熱い吐息がすぐそばで吐かれる。 「ああっ!」  想像以上の質感に思わずのけぞり、それから大きく息を逃した。多分まだ半分も入って来ていない。 「クロ……苦しいか?」  問いかけてくる真島の声も少し苦しそうだ。少しでもそこを緩めようとするのだがなかなかうまくいかない。 「だい……じょぶ……です。つづけて……ください」  どちらにしたって苦しいのだ。だったら最後まで、して欲しい。懇願するように見上げた。
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