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御主人様との再会を諦めた僕は、自分の生活を立て直すために動き始めた。
真島はここにいてくれて構わないと言ってくれたのだが、何から何までおんぶにだっこというのは嫌だった。
仕事を見つけてお金を稼ぐ。そしてできれば復学して大学も卒業したい。
――真島の事が好きだ。
それはもう、僕のなかで誤魔化しようのない事実になっている。
だからこそ世話になりっぱなしではいたくない。それでは御主人様に飼われていた頃の自分と変わらないではないか。
ちゃんと自分の足で立って、真島と向き合いたかった。
とはいえすぐに仕事が決まるわけでもないので、今まで通り真島のうちに居候させてもらいながらパソコンや冊子を見てアルバイトを探していると真島が帰って来た。
「おかえりなさい!」
「おう……ただいま」
いつもハリのある大きな声で返事をしてくれる真島が、めずらしく歯切れの悪い声を出している。
「? ……真島さん」
「あのな、驚かないで聞いてくれよ」
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