キスフレ2ndkissVol.34 小栗編2

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『行かないで』なんて声はどこからも聞こえては来ないけれど、 俺は、ここにいたくて、 彼女もまだ俺にここにいて欲しいって思ってるんじゃないかって思った。 冷房の効いた部屋なのに、嫌な汗が出てくる。 心臓は全力疾走後と同じぐらいに早鐘を叩いてる。 キッチンへと向かい、冷蔵庫を開けて、 檸檬サワーのチューハイを取り出した、 窮屈だったネクタイを外す。 はあ、と深くため息をつくと もう今の時点で、 身体中のエネルギーがゼロになり、ハンガーノック現象状態。 脱力感に襲われ、眠気が襲ってくる。
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