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壊れそうなガラス細工のように、
触れてはいけないものへと、いつの間にか変わっていて、
何も出来ない自分を責め、
舞をどう愛していいのかを悩んだ。
イギリス出張の帰りのラウンジで、
ふと部長が、口にした。
「バビロンの情勢がおかしくなってる。
この先、このプロジェクトが続行できるかどうかは、
分からないかもしれない」
「情勢とは、何の動きがあるんです?」
俺たちの周りにだれもいないことを確かめて、声を潜め尋ねた。
部長は俺の様子を計るように眺めたあと、
「いずれ、選択しなければならない日が来る。
その時までに、
突きつけられたカードの中で、
何を信じるかを、自分の頭でよく考えて答えを出さなければならない。
地に足をつけて、よく周りを見るように。いいね」
その時は、言葉の意味が分からなかった。
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