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白さに負けて、しゃがみこんだ。
仕事だったら幾らでも斬りこんでいける。
それは、たとえ目の前の仕事がダメになったとしても、次があると思ってるからだ。
でも彼女との関係は、次はない。...次はないんだ。
箱だけを玄関先へとおいて、
砂利を踏みしめて駅へと向かった。
答えを知らずに立ち去ろうとする自分に、杉田はどんな酷い言葉を返すのだろう。
想像しただけでも、頭が痛くなったが、
舞が未だにフリーで、俺を好きでいるなどというのは
はっきりいって夢の話で、想像さえできない。
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