キスフレ2ndkissVol.34 小栗編2

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舞は、泣きべそをかく子供のようにとぼとぼとこちらへと歩いてくる。 たぶん、俺に気づいてはいない。 たぶん、 俺が置いていった箱のせいで、彼女は俺を探しに部屋を飛び出したのだろう。 たぶんそれは...。 都合のいい解釈をしそうになり首を振る。 でも、彼女は俺の目の前にいる。 「なにやってんの?そんな格好で」 本心を押し隠し、彼女に声をかけると、 目を丸くして立ちどまった。彼女への距離を、狭めていく。
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