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しゅんと肩をすくめる舞に、
本当は、この密室で全く違う妄想を働かせてしまい、
心が落ち着くまでマイナスイオンに打たれてたかったというほうが、
たぶん正解。
筋の張った白い太ももを流れていく雫に、
ごくりと唾を呑み込んだ。
視線を無理やり引きはがすと、シャワーのコックをひねった。
自分の足をタオルで拭いて、勝手に部屋の奥へと入った。
木の救急箱の場所は、昔と変わらずリビングの棚の上に置かれていた。
箱の中から消毒液と、
脱脂綿に絆創膏を取り出して準備をしていると、
すごすごと部屋の中に舞が入ってきた。
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