キスフレ2ndkissVol.34 小栗編2

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「こっち座れよ」と、リビングのラグマットを指さして命令をする。 素直に座った舞が俺を見上げた。 「はい、消毒するぞ」 緊張しすぎて、ちょっとぶっきらぼうな口調へとなる。 渋々膝をこちらへと彼女は出した。 真っ白な脚に、滲む赤い血は、妙になまめかしくて、 コットンを抓む手が震え、呼吸が乱れる。 彼女の血が滲む膝に消毒液を含ませた麻綿を当てると、 痛みに顔をゆがませ、 「あ、小栗、 んん。いや。もっと優しく」 なんて囁かれ、 心臓に負担かけられて、額から汗が噴き出る始末。
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