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「...ばーか」
そう言って、彼は私の唇に自分の唇を重ねた。
彼しか知らない、優しいキスを...。
その夜、屯所の灯りが落ち静かな闇がやってきた。
私はご飯を食べている途中で寝たときより以後は目を覚ますことなく、深い眠りにはいっていた。
夢を見ることもなく、周りの音が聞こえることもなく、ただ深い深い意識の中に。
「敵襲ー!敵襲ー!」
その時、1人の隊士の声がした。
「っち、闇鬼か!お前ら、ここから先は通すな!」
「「おう!」」
残りの闇鬼総出で乗り込んできたところを見ると、本気で今夜私達を殺しにきたんだ。
「鈴はどこ?」
「.....さぁ」
それにも関わらず、なんと私はまだ寝ていたのだった。
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