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やっぱり一筋縄には上手くいかないか。
タンッ
私は倒れた隊士から刀を借り、両手に握った。
「はぁっ!」
「また人の真似ね。あんな格下の子の技なんて私に通用するものですか」
「使い手がよければ、技は生きる」
ザンッ
「くっ...」
「とどめよ!」
「私が死ねば、あの女も死ぬわよ」
私は振り下ろしていた手をとめた。
その視線の先には、人質にとられた師匠がいた。
「師匠!!!」
「大切な人が死ぬわよ。ははっ、またあんたのせいで犠牲者が出るのよ」
何もできない私のことを、沙良は好き勝手に殴るなり蹴るなりしていたぶった。
「っ....」
「鈴音!」
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