第8章

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「情けないわね。これでわかったでしょう、仲間ごっこなんてするからよ」 「何言ってるのか...全然わかんないわ」 あなたは大きな誤解をしている。私が手をださないのは、決して師匠の命を心配しているからではない。 「あの人は、私の師匠よ。あんな下っぱの隊士なんて、簡単に捻り潰せる。でもね....私がそんなことさせたくないの」 人斬りから足を洗って普通の人として生きる道を選んだあの人に、私はもう刀を握らせたくない! 「戻らせてはダメなのよ!」 ザクッ 「っ....!」 「総司!!」 ぇ...。 振り向くと、口から血をはき膝をついて呼吸をしている彼が飛び込んだ。 「っくそ...!」
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