第8章

43/49
前へ
/404ページ
次へ
「...やっと本気みたいね」 私はユラッと立ち上がり、刀をブランとおろし視線を真っ直ぐ向けた。 「いい目ね。本気でぶつかったところで、私には...」 ザクッ 「ぇ....」 話している間に、私は沙良の懐にはいり脇腹を深く斬りつけた。 「かはっ...!」 命を奪えなかったにしても重症を負わせた私は、次々と隊士達を斬り刻んでいった。 「あれが...鈴音?」 「まるで別人だ....」 「あれは新撰組の鈴音ではありません」 「翡翠殿、無事でしたか」 「この殺気、あの目付き。あれは闇鬼にいた頃の風早鈴音でしょう。でも、あの力があの子の本当の力ね。....予想以上だわ」
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

205人が本棚に入れています
本棚に追加