第8章

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「ではその子も連れて帰りなさい」 翔はまだ息のある沙良をかつぎ、塀をこえていった。 「...鈴音、刀をおさめなさい」 わかっているのか、否か、私は下ろしたままの刀を鞘にしまうことはなかった。 ただ未だに放っている殺気のまま、ゆっくりと1歩、また1歩とみんなの方に近づいてゆく。 皆も万が一にそなえ、刀を構えているのが私の瞳にも見えた。 「おい...味方...なんだよな?」 「お、おう....」 「風早、刀をしまえ」 「...........」 「風早!」 「鈴」 リーン 「沖田さん?(キョトン)」 「戻ったか(ホッ)」 「師匠!怪我はありませんか?!」
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