第8章

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「えぇ、大丈夫よ。鈴音のおかげ」 「よかった(ニコリ)」 「それにしてもさっきの鈴音とは大違いだな」 「おい、新八」 「ぇ....」 そこで私は、初めてこんなに血を浴びているのに気づいた。 そして大量に転がっている死体にも...。 「私が...」 また、あいつが出たんだ。 私でありながら、私とは異なるもの。 私はそいつが怖くて仕方がなかった。 「ぁ....ぁ....」 「鈴音、いいのよ。あなたのおかげで、ここにいる皆が救われた。誰も死なずに済んだのよ」 「師匠、私...」 「...っさ、行きましょう。傷の手当てをしなきゃ」 今度は背中に受けた傷だけで、たいして重症ではなかった。
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