第8章

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他のみんなも生死にかかわるような傷を負った人がなくて、それはそれで不幸中の幸いと言えるのだが、師匠から聞いた話では1ヵ月後が決着となる。 残された時間は短い。 「そこで皆さんに話しておかなければならないことがあります」 私も内容はしらされておらず、広間に集まった幹部に師匠は重い口を開いた。 「私は闇鬼の長を知っています」 「ぇ!師匠、長を....長政を知っているのですか?」 「えぇ。長政はかつて、私と肩を並べた剣士でした。敵といえど、私達はお互いに話が合うことから、よく共に行動をするようになりました」 「長政は...やはりそれほどの腕があるのですね」 「そうね。今も剣士として生きているのなら、はっきり言ってあの人に勝てる者はいないでしょう。鈴音、あなたでさえもね」
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