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「....あんただったら勝てるのか」
土方さんは、藪から棒に投げ掛けた。
「どうでしょうか。私は一度刀を置いた身。昔は勝っていたとしても、今はきっと長政のほうが長けているでしょう。それに...」
「それに?」
「もし、長政を殺せたとしても、あの沙良と言う子も少し気になります」
「沙良が?」
「あの子の太刀筋には見覚えがあるの。あれは、長政と瓜二つよ。きっと彼女は...」
「長政の娘....?」
嘘、そんなの....。
「傷を負ったにしても、残りの日数でどう仕上げてくるかわかりません。それに頭脳戦が得意な者もいるようですし」
翔....。
「だーっ、どうしたらいんだよ!わけわかんねぇ!」
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