第1章

3/14
前へ
/404ページ
次へ
「ねぇ、もう1度だけ聞いてあげる。君はここで何をしてたの?」 「...........................」 返事が返ってくることはなかった。 しかし今度は、月を背にして振り返り、スラッと腰にさした刀を抜いた。 「へぇ、おもしろいね」 逆光で顔が見えないため、性別を判断することはできなかった。 だが刀を抜いてきたということは、まぎれもなく敵である証。 彼らも同じように刀を抜き、その場に構えた。 リーン その時、どこからか鈴の音が聞こえた。 するとその者は鈴の音に静かに耳を傾け、握っていた刀を収め彼らに方にむかって歩きだした。 「お、おい」 「「..........................」」
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

205人が本棚に入れています
本棚に追加