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「ねぇ、もう1度だけ聞いてあげる。君はここで何をしてたの?」
「...........................」
返事が返ってくることはなかった。
しかし今度は、月を背にして振り返り、スラッと腰にさした刀を抜いた。
「へぇ、おもしろいね」
逆光で顔が見えないため、性別を判断することはできなかった。
だが刀を抜いてきたということは、まぎれもなく敵である証。
彼らも同じように刀を抜き、その場に構えた。
リーン
その時、どこからか鈴の音が聞こえた。
するとその者は鈴の音に静かに耳を傾け、握っていた刀を収め彼らに方にむかって歩きだした。
「お、おい」
「「..........................」」
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