第1章

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そうだとしても、彼はそれを見逃すことはできなかった。 飛び込もうと橋に手をかけたとき、自分より先に誰かが飛び出した。 フワッ 「(花の....香り....)」 バシャーン!! 高い水しぶきがあがり、見ていた人は前のめりになるように水面を見つめた。 まだ上がってこないのか、もう流されてしまったのか。 そんな不安が漂う中、やっと1人の女の子は顔を出した。 そう飛び込んだのは女の子だったのだ。 「いたぞー!引き上げろー!」 自力で河岸近くまでいき、みんなの手をかりてなんとか岸にあがることができた。 子供は凍えてはいるが、息をしていた。 ちゃんと生きている。 「本当にありがとうございました!!!」 「どういたしまして(ニコリ)」
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