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そうだとしても、彼はそれを見逃すことはできなかった。
飛び込もうと橋に手をかけたとき、自分より先に誰かが飛び出した。
フワッ
「(花の....香り....)」
バシャーン!!
高い水しぶきがあがり、見ていた人は前のめりになるように水面を見つめた。
まだ上がってこないのか、もう流されてしまったのか。
そんな不安が漂う中、やっと1人の女の子は顔を出した。
そう飛び込んだのは女の子だったのだ。
「いたぞー!引き上げろー!」
自力で河岸近くまでいき、みんなの手をかりてなんとか岸にあがることができた。
子供は凍えてはいるが、息をしていた。
ちゃんと生きている。
「本当にありがとうございました!!!」
「どういたしまして(ニコリ)」
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