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「さむっ....」
「おーい!総司ー!」
「なに、平助」
「土方さんが鬼の形相してたぞ」
「あの人そのものが鬼なんだから、なにもおかしいことはないでしょ」
「そんなこと言えるのお前くらいなもんだよ。とにかく、早く戻らねぇとシバかれるぞ」
「はいはい」
「じゃ、俺巡察に戻るから。またなー」
さて、戻るか、戻らないか。
羽織もないし、寒いから帰るか。
日が出ていてもまだ春序盤だ。
羽織もないし、屯所に戻って竹刀振ってたほうがマシだな。
彼は一切土方さんを恐れることなく、屯所に帰える道のりに別のことを考えていた。
あの子、風邪引かないといいけど...。
なんてね、僕らしくもない。
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