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  あらわれた!! 花丸健吾、17歳。        ラグビー部。    1年のときからレギュラー。 モテてるし、     たしかにカッコいいけれど、   あきらめが、     とにかく悪い、悪すぎる。 「よー、ミサオ!!     考えなおしてくれたかな?」    さわやかな 笑顔で        距離を詰めてくる。 それだけで、    まわりの女子がざわついて。   「……くれてない。     わたしはせんせい一途だし」 「分かってる。    けど、 アイツとかヒョロヒョロじゃん」 言いながら、   健吾は半裸になっている。  「大胸筋!! 上腕二頭筋!! 腹筋!!」       女子たちの視線が    健吾に集まって、     悲鳴にも 似た        歓声が 巻き起こる。   アピールを されたからには、 見ておいた。       まあ、そりゃね。 脱いじゃうほどの たくましさ。  ……いや、いや、いや!!      わたしはせんせい一途なの!!
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