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  大親友。 森川みちる、17歳。   高校で、最初にできた友達で。     お互いに、   ほとんど隠しごともなくて。    それゆえに、     せんせいのこと 話してる。 「あきらめな。   それって拒まれてるわけじゃん」     昼休み――。  みちるがわたしに言い放つ。      弁当を 掘り起こしてた        手がとまる。      玉子焼き。   ほうれん草に、プチトマト。  「……こばまれて?     うそ、うそ、      そんなわけないじゃん」    「認めなよ。      傷つく前に 身を引きな」 「引かないし!!    ちゃーんと受け入れられてるし!!」    「そう思う、      あんたがすでに 重たいの」  ……容赦ない。      親友にしろ、あんまりだ。
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