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だけど違った。
理解したくはないけれど、あの言葉をきっと一回も二回も同じなんだととって、だったら二回目でもいいかと付いていこうと思ってしまったのかもしれない。
ズキズキと痛む胸を手で押さえながら、一度は伏せてしまった顔をあげる。
「!」
そしたら既に二人の姿が見えなくなっていて。
その場に出ていく勇気はなかったけれど、今から浮気をするのをわかっていてそのまま行かせるわけにはいかない。
だから、慌てて仁が歩いていったであろう方向へ足を向けながら電話を掛けた。
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