第1章

4/22
前へ
/22ページ
次へ
お爺さんとお婆さんは必死になって反対しました。 お爺さんとお婆さんにとっては、大切な娘である事に変わりはなかったからです。 村人の中にも、桃子の美しさや優しさに惹かれ、反対する者もいました。 ですが、結局、人成らぬ者として、桃子が生け贄に選ばれてしまいました。 お爺さんとお婆さんは桃子を生かしたい一心で、逃げる様に説得しました。 ですが桃子は、逃げる事なく、生け贄として、鬼に身を捧げる決意を固めました。 それは、村を、延いてはお爺さんとお婆さんを守る事に繋がるからでした。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加