最終章「先輩マジですか…?」

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静まり返った長い廊下を歩いている 珍しく一人で歩いている いつもなら先輩の友達やらが群がっている 「チャンスかも!」 なんて淡い想いを胸に少し離れて後をつけることにした 先輩は相変わらず凛とした姿で何処かへ向かっている 距離を置いて私は追いかける 端から見ればただのストーカーだ… けれど、この時はそんな罪悪感など微塵もなかった 今度は階段を上り始めた 流石にここで私も階段を上れば怪しまれる 先輩が見えなくなった瞬間を見計らって私も同じ階段を上る 気づけば三年生の階に来ていた 私は曲がり角から先輩が曲がった方向に少しだけ顔を覗かせる 静まり返った教室達 先輩は何処かへの教室へと入っていた と、その時だった
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