第1章

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何とか4時間まで乗り切った尚人は机にうつ伏せの状態で突っ伏した 「ハハ、疲れた?」 「いや、つまらな過ぎて眠いだけ」 「まぁ、楽しくはないよね笑 それより、僕達と食堂に行かない?」 「うん、行く」 突っ伏していた体を起こし舜たちと食堂に向かった 「ねぇ、1つ聞いてもいい?」 「いいよ、なに?」 「なんで、こんなに食堂が広いわけ それに、無駄にうるさいし」 「それは、ここの理事長が昼休みぐらいはゆっくりさせるために作ったって話だぜ、それとうるさいのは多分親衛隊だ」 「なにそれ?」 「うぅーんとね、ファンクラブみたいなものかな」 「へぇ、そ~なんだ それより、ご飯食べよう」 「ハハ、尚人ってマイペースだね 嫌いじゃないけど」 「そう?」 そんなこんなをしていると急に食堂がさっきよりも倍以上に騒ぎ始めた 「なに、このうるささ」 「多分、生徒会か風紀委員が来たんだよ まぁ、滅多に風紀委員はここに来ないけど」 「へぇー」 (風紀委員って事は、リューかな? けど、滅多に来ないって言ってたしな違うのかな) 一人悩んでいると後から誰かに抱きつかれたが、尚人は顔が見えないながらも それが誰なのか分かっていた 「リュー、会いたかった」 ギュッと向かい合うように抱き返した 「なーお、昨日もあっただろ」 「けど、会いたかったの」 龍輝の胸にグリグリとネコのように顔を押しあて甘えるのを龍輝は愛おしそうに眺めていた
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