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「いきなりお前とは不躾だな、少年。私には華奈嬢から授かったスワローという名があるのだ。」
バサリと翼を広げながら語るツバメ。
「あ、すまん。ちょっとあまりに驚きだったもんでつい突っ込みをいれてしまった。」
湊は素直に謝った。
「ふむ、良き心の持ち主だ。許そう。そして、ルカ嬢は私に任せてもらおう。」
「任せるって良いのか?というより大丈夫なのか?」
果たして任せていいものか迷い、湊は思わず華奈に視線を向けた。
「大丈夫だよ。スワローは良い子だから。ここは任せた方が無難だと思う。」
「そうか。まぁ、ルカ次第だな。それで良い?」
湊が視線を向けるとルカはジーッとスワローを見つめていた。なんだろう、この絵面。
「大丈夫そうだな。ルカ、待っててね。スワローだっけ?任せたよ。」
「ふむ、任された。」
ルカは最後にぎゅっと湊に抱きつくとコクンと頷いた。
「じゃあ、行こうか。悪いな、華奈さん。」
「ううん、全然。それより早く行かないと。」
こうして、湊たちは戦場(テスト)に向かったのであった。
……ちなみに時間ギリギリで担任にとても怒られました。
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