第1章

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超能力……それが世間の一般常識として知られるようになったのは今からもう200年も前のことである。 突如として多くの人が超能力を宿し、その全員が口を揃えて言った。 「これは精霊からもらった力だ」と。 突然の出来事に世界が困惑に包まれる中、超能力者であり研究者であった男はこう語った。 「精霊とは我々人類の住む次元とは異なる異次元に住む生命体である。そして、人類の持つ精気などのエネルギーを得ることで生き永らえる。この精霊と人類は契約することにより、精霊は生きる糧を得て、人類は生き残るための力を授かる。その力こそが超能力なのだ。」 この説は有力とされる一方で妄言だと強い反発も生んだ。 しかし、多くの超能力者の証言と数々の実証および精霊との意思疏通からこれは真実だと明らかになった。 そして、現在では精霊や超能力の体系化が進んでいる。
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