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「ルカならいるよ。なんか用があるなら来てもらうけど。」
「ううん、別にいいの。久しぶりにお話ししたくなったけどもう時間もないし。」
華奈は言うと壁の時計を指差した……と同時にチャイムが鳴った。
「そんじゃー、今日はテストやっぞー。」
そんな挨拶と共に先生が入ってきた。
そして予想通りにテストは別の部屋で行い、精霊は実体化させて教室やその他の場所で待機してもらうとのことだった。
宿すと心の中で会話が出来るので当然の処置と言えるだろう。
「結局、実体化することになっちゃったね。」
教室移動のためにわずかに与えられた時間に華奈が照れ臭そうに言った。
「そうだな。」
湊は返事をしながら華奈を見る。
そこにはすでに4体の精霊がいた。
見た目から言えば猫2匹とリスとツバメが1匹ずつの計4匹だ。
超能力は精霊によって与えられるものである。
そのため、数体の精霊と同時に契約している場合は超能力を精霊の数だけ持っているということになる。
つまり、華奈は4つの超能力を保持している。
ちなみに、見た目と精霊の持つ力は一般的には人型が最も強いとされている。
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