第1章

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おう!と男らしい掛け声のあと。 「ハルマたちのところなら設備の整ったホストクラブになるだろう。…うちにも目玉が必要だな。カイリ!」 「こういうことかな?」 ちょうど教室に戻ってきたカイリは、両手に大きな紙袋を提げていた。 中には様々な衣装の数々。 「それぞれのキャラに似合う衣装を見繕ってくれ」 「オッケー!じゃあホール係の子はこっち来てね」 カイリがナツキたちを奥の準備室へと連れていく。 「蓮、お前はちょっと待て」 「え?なに憐くん…」 渡されたのは白い皿が3枚。 「えっ…と?」 「お前には10分でホールの基本動作を覚えてもらう。決め手は集客力といかに速やかに客を捌くかだ。頼むぞ」 「う、うん…っ!」 真剣な憐の目に、蓮はすぐさま頷いた。 この先、過酷な10分間が待っているとも知らずに…… 「あーあ、かわいそ、蓮」 「え?なにがですか?ロゼたん」 「これから蓮が使い物になるまでがっちり特訓するんじゃない?10分とかで」 「それって…僕たちもですかね」 不安そうにするナツキに、ロゼが微笑む。蠱惑的な笑み。 「かもね」
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