4人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて…何を着てもらおうかな~♪」
カイリは鼻歌混じりに衣装を漁った。
「コンセプトとかね、必要だと思うんだけど…さっきの憐くんの感じだと、敢えて合わさないのもいいかもね~」
「…何が出てくると思う?」
「うーん…学園祭ですから、無茶なものではないと思いますが…」
「オレっちはカッコいいのがいいッスね~」
ユーリと藍、彷徨がカイリの背を見ながら話し合う。
「よし、じゃあまずは彷徨ね!せっかく高身長でカッコいいからね、ギャルソン風に」
そう言いつつもカイリは手早く彷徨を着替えさせていく。彷徨も仕事で慣れているせいか、スムーズに着替えは終わった。
カイリが着たのは、白いシャツに黒のベスト、足元まである長いエプロンが彷徨の足の長さを際立たせている。
「おお~いい感じッス!どうッスか、ユーリっち」
「…うん、すごい!カッコいいよ!」
満面の笑みでぱちぱちと手を叩くユーリ。
カイリも満足そうに頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!