第1章

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「さて…何を着てもらおうかな~♪」 カイリは鼻歌混じりに衣装を漁った。 「コンセプトとかね、必要だと思うんだけど…さっきの憐くんの感じだと、敢えて合わさないのもいいかもね~」 「…何が出てくると思う?」 「うーん…学園祭ですから、無茶なものではないと思いますが…」 「オレっちはカッコいいのがいいッスね~」 ユーリと藍、彷徨がカイリの背を見ながら話し合う。 「よし、じゃあまずは彷徨ね!せっかく高身長でカッコいいからね、ギャルソン風に」 そう言いつつもカイリは手早く彷徨を着替えさせていく。彷徨も仕事で慣れているせいか、スムーズに着替えは終わった。 カイリが着たのは、白いシャツに黒のベスト、足元まである長いエプロンが彷徨の足の長さを際立たせている。 「おお~いい感じッス!どうッスか、ユーリっち」 「…うん、すごい!カッコいいよ!」 満面の笑みでぱちぱちと手を叩くユーリ。 カイリも満足そうに頷いた。
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