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「次は藍ちゃんかな~。藍ちゃんは…これ!」
ばっと取り出したのはミニ丈の浴衣。黒をベースに、淡い色で薔薇が描かれている。
「これを、ウェイトレス風にアレンジして…」
言いながらどこから取り出したのか、裁縫道具を手に、レースを縫い合わせていく。
「うわ…」
見る間に、エプロンの付いた浴衣ドレスに仕上がった。
「…すごい…!」
藍が感心して溜め息を吐いた。
「ふふっ、びっくりした?藍ちゃん♪」
「は、はい…!」
頬を紅潮させていそいそと着替える藍に、カイリが甘い声で訊ねる。
「ねぇ…藍ちゃん?」
「はい?」
「じゃあ俺のお嫁さんになって?」
「なぜそうなるんですか!」
顔をさらに赤くして怒る藍に、カイリは「そっか~ダメか~」とさして残念がる様子でもない。
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