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その後は、他愛もない事をぽつりぽつりと話して、一緒に雨上がりの虹を見た。
「バイバイ」
「ん、じゃあね」
華ちゃんに秘密が出来ちゃったなぁ。
でも、良いか何にも無かったし。
圭介は、別に怖くなかったし。
頭のなかで言い訳を並べながら、後でバレるのとちゃんと白状するのと、どちらがましか考えた。
う~ん……どっちにしろ怒られるよねぇ。
「もう無くなっちゃったぁ」
「なにが?」
「ヒィッ!」
「何よ。化け物見たみたいな顔して」
虹の無くなった空を見上げて独り言を呟いたら、後ろから華ちゃんの声がして飛び上がった。
うん、白状しよう。
その方が少しだけ、少しだけだけどましな気がする。
「どんだけゆっくり歩いてたの?」
「雨降ったから雨宿りしてたんだよ?後ね、初めて当たったよ~!」
当たり棒を見せながら言うと、またそれなのねって鼻で笑われた。
だって、夏はこれって決めてるんだもん。
まぁ、夏じゃなくても食べるけど、夏は他の季節よりずっと美味しくなる。
暑いから。
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