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「本当に、もう大丈夫?」
「うん」
暑い日差しのなかを、圭介と並んで歩く。
結局学校は2日休んだけど、昨日は大事をとって休んだって感じで、今日はもう元気!
それでも圭介は心配なのか、何度も辛くないって聞いてくる。
「ねぇ、圭介」
「なに?」
「ありがとう」
「えっと……?」
「圭介、私が寝てからもずっといてくれたんでしょ?」
「あぁ、雪ちゃんが手を離してくれなかったからね」
おどけて笑う圭介のほっぺは、だいぶ治ってきたみたい。
まぁ、まだ痛々しい色はしてるけど。
「だって、圭介の手って安心するんだもん」
「ぅ……」
「圭介?」
急にしゃがみこんでしまった圭介の頭を、なんとなくよしよしって撫でた。
たぶんね、圭介はなでなでされるの好きだもん。
嫌がらないで、おとなしく撫でられてるもんね。
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