6、夏の終わり

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「雪ちゃんとはね……生きてきた場所が違いすぎるのは分かってる。 でも、雪ちゃんだから話せたんだ。 雪ちゃんと……一緒にいたいんだ」 琥珀色の瞳が、涙の向こうから真っ直ぐに私を見ている。 なんだかそれが嬉しくて、また少しだけ涙がこぼれた。 「……圭介は…………イラッとしないの?」 「なにに?」 「こんな能天気な私といて、イラッとしないのかなって」 「眩しいことはあるけど、イラついたりはしないな」 眩しい? 私、発光してないよ? 「雪ちゃんといると、俺もそのひだまりに一緒にいていいのかなって思えるんだ」 ひなたぼっこは好きだけど 暑くないときなら…… 「こんな一度に話したの初めてかも」 喉かわいたねって起き上がった圭介は、なぜかすごく晴れやかな顔をしていた。 うん? なんでそんな爽やかな笑顔を……?
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