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「……リュウさんのくせにずるい」
圭介のお休みの日は、二人でまったりとして過ぎていった。
家に帰ると、どうやらお母さんは帰りすらしなかったらしく、シンクのなかには私と圭介が使った麦茶のグラスがそのまま置いてあって、むわっと熱がこもっていた。
なんだか今忙しいみたい。
ちゃんと寝ることと、安全運転をすることを約束させたけれど、守られるかどうかはだいぶ怪しい。
「ずるいってなにがー?」
「圭介と二人で暮らしてたって」
「あーそれ?ケイの寝顔かわいかったよー」
「むぅ」
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