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「まぁ、雪に悪気がないのは分かってるけど、変なやつだったら困るでしょう?見たことあるような気はするけど……」
華ちゃんが最後に言った言葉を聞きのがした私は、それでも大人しく頷いた。
「うん」
火照った体に、甘くて冷たいシェイクが心地好い。
華ちゃんは、大人しく頷いた私を、またも呆れたように眺めて残りのシェイクを飲み干した。
「大丈夫よ。あいつらが雪に手を出したら、私が許さないから」
「それは無いと思うなぁ」
「はぁ?」
華ちゃん、怖いよ?
折角の美人さんが台無しだよ?
目を剥いて可愛いチェリーピンクの唇を突き出した華ちゃんに、もう一度大丈夫と繰り返した。
「あの人達、華ちゃんに声かけたんだもん。本当は、華ちゃんの名前が知りたかったんだと思うよ」
「さぁ、どうだか。雪ってほわほわし過ぎて心配」
うん、だって私は普通の子。
卑下してる訳じゃない。
ただの事実。
でも、華ちゃんは違う。
名前の通りに華があるの。
勝ち気そうな大きな目も、怒るとつんと尖る形の良い唇も、スラッとした長い手足も、きゅっとウエストはくびれてるのに胸は大きな所も、同性の目から見ても魅力的な要素がたっぷりだ。
私の自慢の幼馴染み。
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