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「ぷりんしぇす……」
うっとりと華を見つめるその小さいのは、リュウの愛娘だ。
「ありがとう、ちーちゃんもリトルプリンセスね」
「ちーたんも、ぷりんしぇす?」
「えぇ、とってもかわいいわ」
嬉しそうに華の手を取る千晴も、今日はおめかしをしている。
ヒラヒラフワフワしたピンクの薄い布の重なりが、まるで八重桜みたいだ。
「ケイは?」
「俺にはなんもねーのかよ」
「あっ、イケメンだねー似合う似合う」
「んなこと言えなんて、いってねーよ!」
「だってさ、ケイが結婚するんだよ?もうね、気分はケイのパパだよねー」
「……兄貴じゃねぇのかよ」
そわそわと辺りを見回すリュウを呆れて見ていると、階段を降りてきたケイが派手な頭の集団に捕まっていた。
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