14、数年後

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「ありがとう。圭介も色素薄いし、そういうのも似合うわね」 「……喜んでいいんですかね」 いつの間にかケイのことを、圭介なんて呼ぶようになっていた華は、無駄に輝いて見える。 スタイルがいいし出るとこ出てくびれてるからな、式場のスタッフにパンフレットに使いたいなんて言われてやがった。 使わせるかよ。 それにしても、純白のウエディングドレスの胸元が、少々開きすぎに思えるのは俺だけか? いや、似合ってんだよ。 似合ってんだけどなぁ……なにもそんな惜しげもなく見せねぇでもいい気がするんだけどなぁ…… 「晴人?なにブツブツ言ってるのよ」 「いや」 ぐいっと、少々近寄りすぎなリュウとケイから引き離すと耳元で囁いた。 「……お前は俺のだぞ」 だから、そんな笑顔を振りまいて回るな。 「フフッ、やきもちね」 「妬いて悪りぃか?」 そんな俺たちを、まだ手持ちぶさたなケイと、千晴が誰かの方に行ってしまって手持ちぶさたになったリュウが呆れたように見ている。 「ハルってあんな人前でイチャイチャするタイプだったっけー?」 「華さん綺麗ですからね。迫力ありますよね、美男美女って」 「美女と野獣じゃないのー?」
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