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「ゆ、雪ちゃん!転んじゃうから!」
「じゃあ、だっこ」
「ダメだよ!ドレスが潰れちゃう」
「えーつまんなーい。せっかくお姫さまなのにお姫さま抱っこしてくれないのぉ」
ロビーを笑いの渦に巻き込んでいる自覚はないらしい雪は、あわあわと慌てるケイと一緒にフワフワと階段を降りてきた。
「わぁ!華ちゃんきれーい!」
「雪もかわいいよ」
「あっ、ちーちゃんもフワフワお揃いだねぇ?」
今にも下に座り込みそうな雪のドレスの裾を気にするのはケイだ。
……頑張れよ。
二人目のプリンセスの登場に、千晴の目がまたキラキラと輝いている。
ふん、まぁどっちもレベル高けぇからな。
千晴ならいいけどな、野郎共ジロジロ見てんじゃねぇよ。
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