14、数年後

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新郎新婦さまは一度控え室に…… スタッフに声をかけられて、花嫁たちが手を繋いで階段に向かう。 おい、俺たちを置いていく気か。 振り返って手を振ってみせる二人に呆れながらも、仕方なくケイと並んで追いかけた。 さーてと、こっぱずかしいイベントはさっさと終わらせて、披露宴だの二次会だのって名の宴会を楽しむか。 堅苦しいイベントはちょっとでいいから、基本はみんなで楽しみたいって言う華と雪の提案に、俺とケイが大賛成したのは言うまでもない。 ……それが罠だったんだよな。 あくまでも、ちょっとはあんだよ……こっぱずかしいイベントが。 「ハルさん、置いてかれますよ」 「……お前嫌じゃねぇのかよ」 「雪ちゃんが喜んでくれるなら、多少の恥ずかしさは噛み伏せます」 ……噛み伏せるって、なんかおかしくねぇか? まぁいい、一生に一度だ。 どんな恥だってかいてやる。 ……華と、雪のために、な。 「そうだな……行くかっ!」 「はいっ!」 END
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