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銀色の髪の彼と、再会したのはそれから1週間くらい経った放課後の帰り道のことだった。
華ちゃんが部活で、帰宅部の私は一人で帰る日。
ペロリと舐めた冷たい水色のアイスキャンディは、華ちゃんの次に夏の私の大親友。
かじっちゃうけど。
ザクザクキシキシと、食べてるときに口のなかが楽しいのも好きな理由。
ふと視線を泳がせると、ツバメが低く飛んでいた。
空にはまだ黒雲は押し寄せていないけれど、どうやらそれも時間の問題みたいだ。
夏のうだるような日差しが、私を溶かそうとしている。
みるみるうちに溶けていくのはアイスキャンディ。
そのアイスキャンディを、けっこう真剣にかじりながら公園の前に差し掛かった。
ちょうど公園から出てきた親子連れ、小さな子がお母さんを見上げながら聞いている。
「ママ、あんなとこで寝んねしてたら、蚊にチクッてされちゃうよねぇ」
「そうね。チクッてされちゃうね」
どんな所で誰が寝てるのかなって思ったのは、間違いなく好奇心。
そろそろ雨が降りますよって、教えてあげようか?
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