19人が本棚に入れています
本棚に追加
「篤史か智也君か、どっちが本当に好きなのかちゃんと選んでよ!」
「そんな事……」
「決められない?どっちも好き?」
あたしは視線を空に泳がせた後、下に注いだ。
「そんな気持ちのまま付き合うなんて……篤史がかわいそうだよ」
「……」
「失礼だよ、篤史にも……智也君にも」
あたしは彼女の言葉一つ一つが心に突き刺さり、何も言い返すことは出来なかった。
「そして、あたしにも……失礼だよ」
「……」
「言いたくても言えないんだよ?そばに居たくてもそばに居れないんだよ?隣にいたくても、篤史が望んでるのはあんたなんだよ」
最初のコメントを投稿しよう!