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チクチクチクチク……
あたしの胸に小さな棘が突き刺さる。
その棘の正体がなんなのかはわからない。
でも、嫉妬にも似たその感情があたしを動揺させた。
「ねぇ」
「何?」
たまには一緒に買い物にでも行こうよと真維に誘われて、あたしはその誘いに乗った。
どうしても気になる二人の行動。
あたしの胸に突き刺さったままの小さな棘。
なかなか抜けなくて、モヤモヤしていて……
あたしはスッキリしたくて。
だから真維の誘いに乗った。
「最近……その……」
「?」
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