第1章

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 俺の彼女――いや、彼女だった人は、愛らしくて優しくて自慢の彼女だった。  同じ大学で知り合って、サークル活動で意気投合した俺達は、どちらともなく自然と付き合うようになった。  そしてあの日――。  付き合い始めて半年ほど経った時、俺は初めて彼女の部屋に遊びに行った。  そんなに広くはないけど女の子らしい雰囲気の可愛い部屋で、俺は何だか浮かれていた。  彼女が食事を作ってくれるというので、俺はドキドキしながら部屋で待っていたんだ。そしたら―― 「キャー!」  台所の方から悲鳴が聞こえた。  俺は驚いて、慌てて彼女のいる台所へと向かった。  そして、見てしまった――。
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